目次 脊柱管狭窄症とは
治療方法について
生活環境や生活習慣について
お家でできる運動
痛みがでたらどうしたらよいか
患者様からよくある質問
まとめ
はじめに
脊柱管狭窄症でお悩みの方多いと思います。病院とかで診察をうけてお薬をもらい。家に帰ってきてがっかりした方多いと思います。
病院に行って知りたかったことは薬を飲むことではなく、どうやって生活していったら良いのかだと思います。
ここでは家での生活の仕方や、運動の仕方をご紹介します。
脊柱管狭窄症とは
脊柱管狭窄症とは、脊髄神経の通り道が狭くなり神経が強く圧迫され、腰痛や足の痛みやしびれとなって現れる症状です。50歳以上の腰痛の最大原因と考えられています。
元々は腰痛椎間板ヘルニアやすべり症などからの派生が多いのですが、他の症状を飛ばして脊柱管狭窄症になる方も見られます。
ではどの様な原因があるのか
若い時からの姿勢が悪い
長期間の猫背等は体のバランスが失われて、正常な姿勢を保つことはできません。
硬い布団
硬い布団は筋肉を固くし、体の持つ正常な湾曲が失われる原因となります。
沈みすぎる布団
沈みすぎる布団も腰の湾曲が極端に反り過ぎてしまい、逆に腰痛を引き起こします。
運動不足
特に歩行不足の方が多くいるように感じます。歩行がたりて足りてないとおなかの中にあるインナーマッスルが委縮してしまいこれも腰痛の原因となります。
履物・・・サンダル履きも腰痛になる原因の一つです。
治療法
今現在整形医療で言われてる治療法の紹介になります。
症状が軽い場合
運動療法 軽めのウォーキングやストレッチを行う。
運動療法の進み具合によっては筋力トレーニングなどを追加していく。
手技療法 マッサージや整体などで体のバランスを整える。
症状が重い場合
運動療法はできない場合がありますが、本当に軽めの運動から行っていただいています。
治療法・・・痛み止め、ブロック注射、手術などですが手技療法も有効です。
生活環境や生活習慣
脊柱管狭窄症になる原因に生活環境の悪さがあります。特に寝具などは人生の30%程関わる部分ですので重要になります。
1日24時間の内、布団で過ごす時間は5時間~8時間になります。
その時間無意識のうちに体が壊れていくって非常に怖いものがあります。ですが、逆にそこを改善できれば原因になりうるものが30%改善できます。
布団について
一昔前は固い布団が良いと言われてきましたが、今のデータでは少し違います。
かといってやわらかい布団が良いかと言えばそれも違います。必要なのはある程度の厚みと弾力その上に薄くて柔らかい素材という両極端なものがベストかと思います。
姿勢も猫背の方が多くみられるので要改善ポイントです。ただし猫背を改善するにはある程度のトレーニングも必要になります。
歩行も重要な要素の一つです。車や自転車など便利なものが増えすぎたため歩くという能力が衰退してきています。この歩くという機能は人が生まれてから亡くなるまでの間必要とする運動です。
家でできる運動
ここでは運動療法を8個ご紹介します。
エアロバイク
膝に負担かけずに行う運動療法になります。サドルに座ることにより膝に体重をかけることなく運動できるという利点があります。
これは神経症状により落ちてしまった(落ちるであろう)筋力を落とさないことが目的になります。膝周辺の筋力が落ちてしまうとトレーニングで筋力を取り戻すのが大変になります。
腰反りストレッチ
猫背が原因場合、腰の湾曲を取り戻すことが重要になります。腰の湾曲が元の位置に戻らないと脊柱管狭窄症の場合は症状が悪化したり、痛みが消えても再発することが有ります。
その為無理をしないように腰の湾曲を元の位置にもどすためのストレッチが腰反りストレッチになります。
ウォーキング
ウォーキングは軽いものから初めて徐々にスピードを上げていく感じになります。
最初からスピードを出してしまうと腰の筋肉が緊張してしまい、痛出る場合があります。そのためゆっくりとした歩行から初めて5分くらいしたらスピードを上げてみる。
スピードを上げて痛みが出るようなら少し落としてやってみましょう。
タオルストレッチ
腰の湾曲を元の位置に戻すもう一つの方法になります。単純にバスタオルを丸めて仰向けで腰の下に入れて3分間寝ているだけです。すごく単純ですが効き目があるストレッチになります。
8の字ストレッチ
腰を8の字を書くように捻りを加えると固くなっている腰部の動きが滑らかになってきます。腰部の動きが滑らかであれば痛みは軽減してきます。
つま先立ち
足側の末端である指先の筋力及び感覚も低下することもあります。そのため足の指を鍛えておく必要性もあります。
つま先立ちを3秒20~30セットやるだけでも効果はあります。台所に立ちながら、駅のホームで電車を待ちながらできるながら体操なので非常にお勧めの運動になります。
壁にを利用した直立
壁に沿うように姿勢を正し立っているだけ。強引に正しい姿勢を作ろうとするだけでも筋力トレーニングになります。1分10セットを目安に行うことをお勧めします。
温浴療法
運動とは少し違うのですが
38度~40度のお湯に15~20分じっくりつかるだけでインナーマッスル周辺に熱を加え血行を促す効果があります。(注:高血圧気味の方は気を付けて行ってください)
痛みがでたらどうすればよいか
脊柱管狭窄症の場合、強い痛みが出る場合は安静にすることも大切です。無理して動いても神経に傷が入り直りが遅くなることがあります。
痛みが強くなった場合
急激に痛みが強くなった場合は炎症症状が出ているため冷やしてください。ただし保冷剤などを用いないで氷水を利用すると良いかと思います。
保冷材の場合は食品などを腐らせないために温度がマイナスになることもあり、肌にじかに触れていると凍傷を起こすこともあります。
気圧の変化で痛みが出た場合
「雨が降るのがわかる」とか感じることが有ると思うのですが、その場合は気圧の変化で痛みが強くなっているときです。痛みの出方としては血行不良からくる痛みになります。
結構不良から痛みが出る場合には痛みのある場所を温めて血行を良くしてやる必要性があります。
温め方のポイント
痛いところをさするだけでも良いです。それでも痛みが取れない時はカイロ等で温めるか上記の温浴療法を試してみるのもありです。
やってはいけないこと
腰痛ベルトの常用
腰痛ベルトに限らず固定力のあるサポーター全般に言えることですが、痛みのある部分を安定させてしまいます。幹部が安定する=幹部の筋力を使う必要が無いになります。
筋力を使わないと筋力は衰えてしまい、低下してしまいます。一度落ちた筋力をトレーニングしようとしても痛みを伴う場合トレーニングは大変なことになります。
ベルトを使用するときは本当に痛すぎてどうにもならない時や、痛くても動かなくてはいけない時に使用することをお勧めします。
喫煙
脊柱管狭窄症に限らず神経症状がある方の喫煙はお勧めできません。傷ついた神経を修復するために必要な成分にビタミンB12があります。
B12だけではありませんがビタミンはタバコの成分によって壊れてしまいます。
悪い姿勢
かたいところでのごろ寝は筋肉をかたくして悪化させる原因の一つになります。それと同時に重力に負けてしまい湾曲もうしなわれます。
痛みに負けて楽に逃げる
痛みを理由に運動を怠ると姿勢を支えるための筋力すら衰えていきます。筋力が低下するとなおるものも治らなくなってしまします。
座り方
腰を丸めて猫背で座っているとやはり筋力のバランスが崩れる要因になります。座っているときも姿勢に気をつけて座っていたいものです。
特に座椅子は足を前に投げ出して座ることが多いのですが、腰が伸びることができず丸まった状態が長時間続くのでお勧めはできません。
長距離の運転
車の運転は座りパなしの上に、振動もありますので脊柱管狭窄症の患者様には少し難しいかと思います。できる限り症状が軽くなってからのほうが良いかと思います。
どうしても遠くへ出かける用事がある場合は、休み休み運転することをお勧めします。
一人で悩む
一人で悩むことはやめたほうが良いです。
一人で悩んで専門的な本を読んだり、インターネットやTVで情報を漁ったりしても、本人に合った症状や本人に必要な運動療法や生活環境が整う確率は非常に低いです。
その為に専門家がいるので気になる方はお近くの先生にご相談してみてはいかがでしょうか。本人に合うカスタマイズされた方法を教えてくれるはずです。
患者間からよくある質問
患者間からよくある質問になります。50代以降の男性に多いのですが「先生ゴルフはできるようになります?」という質問です。
しっかりとトレーニングを行い、腰周辺の柔軟性があればゴルフを行うことも可能です。結局のところ運動次第ということになります。
治療のポイントは
体幹のトレーニングを行う
腰周辺の柔軟性をだすためのストレッチを行う
ウォーキングを行いインナーマッスルを補う
ただし症状が重く痛みやしびれが重い場合は、あまりお勧めできません。ある程度治療が進み、歩行に不便さを感じなくなってきたら、軽めのスイングから始めると良いかと思います。
まとめ
高崎市内で脊柱管狭窄症の患者様と多くかかわるコーラル接骨院の考えとしては、脊柱管狭窄症は姿勢とそれに関わる筋力に左右される症状です。
逆に言えばトレーニング次第でどうにでもなる症状化と思います。ただし腰痛の中でも最も痛みが強くシビレも伴う症状なので運動もためらう方もいると思います。
手術や注射でも痛みは消えることはありますが、それは一時的なことであり原因の大本となる運動不足や筋力トレーニングができていないと再発する確率は結構高くなります。
ですが、個人的に行う自己解決では危険なこともあります。なんもでなやんだら一度専門家に相談することをお勧めします。