今回は頭痛について何回かにわけて書いていこうと思います。
誰でも頭痛になる可能性はある
当然のことながら生きている限り誰でも頭痛になる可能性はあります。
私、上野も頭痛持ちの一人です。初めての頭痛が20歳の時でそれ以来何かと言えば頭痛がでます。25歳まで介護施設で働いていました。最初の3年間特別養護老人ホームで働いていて3交代制で早番、遅番、夜勤と出勤時間もバラバラなら生活習慣も乱れまくりでした。4年目になりデイサービスに移動になったのですがデイサービスは特養とは違い定時出勤定時退社で非常に規則正しく正直身体は楽でした。・・・がしかし、これが痛みの始まりです。生活習慣が悪く身体的に大変な部署から規則正しく身体的に楽な部署への移動、待っていたのは蓄積していたダメージの開放。10日間頭痛薬を飲んでも止まらない痛みが始まりました。生命の危機を感じ脳神経外科へ受診、MRIの検査結果でわかったことは「肩コリ」でした。当時は医学的知識は皆無でしたのでMRI画像を見せられても「ああ、そうなんだ!」位に思っていましたが、今なら「やっぱりね!」と言えるようにはなっています。
私が治療家になる切欠になったのはまさに頭痛と腰痛。この2大疼痛をどうやって治療するか、もしくはできるかで治療家の評価そのものが決まるのでは無いかと思います。
なぜダメージの開放が頭痛に繋がるのか?
人は気が張っているときや、忙し過ぎて何をやるにしても時間が無いといった状況に陥るとアドレナリンというホルモンが分泌され身体関わるダメージを感じさせなくしてしまいます。注目すべきところは「ダメージを感じさせなくしてしまいます」です。ダメージを減らしたり、取り去ったりしているわけではなく感じていないだけです。
つまりこのダメージの蓄積期間や程度によって開放された時の身体に掛かるダメージは大きくなることもあります。私の場合は3年間の間に早番、遅番、夜勤(20時間拘束)の他に病欠の職員の代わりに夜勤明けの早番等・・・無茶苦茶な労働体制(人の生命に関わるお仕事ですので仕方がありませんが)そのダメージがデイサービスに移動になって仕事に慣れ始めた頃に突然解放されたということです。
そもそも頭痛とは何ですか?
単純明快「頭の痛みです」
頭の痛みには大きくわけて2種類あり、「生命の危機に繋がる頭痛」と「痛いけれでも生命の危機にはならない頭痛」です。
生命の危機に繋がる頭痛
ここからは生命の危機に関する頭痛について解説をしていきます。これがわかっていると血行安心できる時がありますので参考にしてください
*疑わしい場合は必ず自己判断せずに病院にいきましょう。MRIは田舎の場合は大きい病院にしかない場合もありますのでご自身でご確認下さい
くも膜下出血
危険な頭痛の代表格「くも膜下出血」です。
脳動脈瘤が突然破裂し突然頭痛がでて吐き気等を発症します。早くて数時間、長くても数日以内に死に至る事もあります。
よく「バットで殴られた様な痛み」と表現されることがありますが、この場合は出血が多く症状が重い場合にでるもので、少量出血の場合は通常の頭痛程度の強さの場合もあります。
頂部硬直という症状が見られ、顔を下に向ける動作が出来なくなります。顔を下に向けることが出来れば一応正常と教科書には書いてありますが、疑わしい場合は迷わず直ぐに病院に行きましょう。
脳腫瘍
大昔ラグビーを題材にしたドラマの中盤に不良青年と共に登場した生徒が掛かった病気と言えばわかりますか?わかったあなたは確実に35歳以上ですね(院長は41歳)!あの時代のドラマにしてはよーく症状を捉えていたと思います。
脳腫瘍の場合は症状が表面化してきたときには腫瘍がそこそこ大きくなっており、末期症状に近いケースが多く見られます。ドラマの生徒のような症状が出る場合は腫瘍がそれなりに大きく、脳浮腫を起こし脳内圧亢進症を引き起こしているものと思います。
自覚症状として吐き気、頭痛、めまい等の他に腫瘍のの発症部位によりそれぞれ言語障害や運動障害等を引き起こすこともあります。
早期発見早期治療を行えば治ることもあります。なかなか頭痛が消えない治らないと思った方は一度検査を受けてみると良いかと思います。
*脳腫瘍の場合はMRI等の検査でなければわからないことが多くあります。まずは検査と言う良い例かと思いますよ。
骨髄炎
ウイルスや細菌感染によって引き起こされる症状。無菌性のものもあります。急性型のものと急性が慢性化したものがあります。全体的にこの症状は痛みが骨の末端(関節に近い部位)にでます。こうなったら病院で対応してもらう以外に方法はありません。
*必ず病院の指示に従って治療を受けてください。自己対応は責任がもてません。
今回はざっくりと生命に関わる頭痛を紹介してきました。これ以外にもまだまだあります。頭痛治療の前に一度MRIを撮って安全を確認したうえで頭痛治療を受けると良いかも知れません。